神戸市東灘区御影中町1丁目8-3
「睡眠時無呼吸症候群(sleep apnea syndrome:SAS)」は、夜間睡眠中に起こる無呼吸または低呼吸発作が頻回に生じることで周期的な酸素不足を繰り返し、日中傾眠(昼間の眠気)や起床時の頭痛などの症状を発症するだけでなく、心血管系疾患(高血圧、心筋梗塞、不整脈、脳梗塞など)を高率に合併する病気です。
「睡眠時無呼吸症候群」では動脈硬化の促進を通し、生命予後の悪化につながることがすでに明らかにされています。また、質・量ともに十分な睡眠が得られず、不眠やEDSを生じる一方、注意・認知・記憶などが障害されて作業能率を低下させるばかりか、居眠り運転による交通事故や労働災害などを来す原因にもなるため、社会的に大きな問題となっています。
自分自身または配偶者がひょっとしたら「睡眠時無呼吸症候群」かも?と思っているものの、仕事が忙しくて病院などの専門医療施設になかなか受診できないような方は、気軽に当院を受診して下さい。適切に診断・治療を致します。
当院では、「成人の睡眠時無呼吸症候群診断と治療のためのガイドライン」に基づいて診断・治療を行っております。院長は呼吸器専門医であり、「睡眠時無呼吸症候群」の診療経験が豊富です。もし当院にて対応できない場合には、適切な専門病院をご紹介しますので安心して受診して下さい。
このような症状を自覚されている方は「睡眠時無呼吸症候群」が疑われます!
「睡眠時無呼吸症候群」の無呼吸を来す原因として、寝ている間に喉の筋肉などが緩み、上気道が塞がれてしまい、そのために呼吸が一時的に止まります。これを寝ている間に繰り返します。
「睡眠時無呼吸症候群」は、夜間睡眠中の上気道の閉塞が原因で低酸素状態が繰り返され、下記のような循環器疾患などの生活習慣病が高率に合併します。
パルスオキシメータを用いた無呼吸に伴う低酸素状態の有無を確認します。
鼻の気流センサーによる呼吸状態、低酸素状態などから無呼吸の状況を確認します。入院不要の検査で、当院にて検査可能です。
脳波、睡眠状態、低酸素状態、呼吸状態、下肢筋電図などから無呼吸や睡眠障害の状況を確認します。
側臥位での就寝(抱き枕がお勧めです)、睡眠薬の制限
マスクを介し気道内に圧をかけ、気道の閉塞を取りのぞく療法です。安全性や合併症改善予防効果も立証されており、現在、「睡眠時無呼吸症候群」治療の第一選択として中等~重症の「睡眠時無呼吸症候群」の治療として用いられています。
入院が不要なので当院にてCPAP療法の導入が可能です。
「睡眠時無呼吸症候群」の原因となっている構造的な問題点を手術にて解決します。(咽頭や口蓋垂の形成を行い、空気の通り道を拡張する方法です。)
マウスピースを作製し、咽頭部分を拡張します。
CPAP療法により、いびきがなくなり、いびき騒音による家族の睡眠障害が解消されます。
CPAP療法により、睡眠が深くなり、快適な睡眠が得られます。日中の眠気が改善し、お仕事の作業能率があがり、居眠り運転による交通事故の発生率も下がります。
CPAP療法により、低酸素状態によって起こる覚醒時の日中傾眠以外の症状(早朝の頭痛など)も改善します。
CPAP療法により、生活習慣病(高血圧、糖尿病など)の予防または改善により、死亡率の低下が望めます。
「睡眠時無呼吸症候群」に罹患している方は、心筋梗塞や脳卒中などの致命的な心血管イベントが健康な人の約3倍になりますが、CPAP療法を実施すると、健康な人と変わらないほど低下します。