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禁煙外来

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禁煙したいけど、どうしてもタバコがやめられない方へ!

多くの喫煙者は「ニコチン依存症」という薬物依存の状態であると言われています。

🏆 第16回日本禁煙学会学術総会で
優秀演題に選出!

院長が神戸大学(呼吸器内科・永野達也先生)と共同研究を行い、その成果が「第16回 日本禁煙学会(2022年10月29日(土))」にて優秀演題に選ばれました。

演題名
新型コロナワクチンの抗体価へ与える喫煙の影響の解析
研究内容
ファイザー社製ワクチンの2回接種を終え、当院に通院しておられる患者さんと抗体検査を希望して来院された健常者の方々のSARS-CoV-2抗体価を320人分測定し、兵庫県医師会の倫理審査委員会の承認のもと研究を実施。
研究結果

喫煙は独立した抗体価の低下因子であることを発見。
抗体価を高めるためにも早期の禁煙が大事であることが示唆されました。

ニコチン依存症とは

「ニコチン依存症」とは、血中のニコチン濃度がある一定以下になると不快感を覚え、喫煙を繰り返してしまう疾患です。
タバコを吸うと肺からニコチンが取り込まれ、すぐに脳内のニコチン性アセチルコリン受容体に結合します。それにより、快楽に関わる脳内神経伝達物質であるドーパミンが大量に放出され、強い快感が得られます。
ニコチンはドーパミンだけでなく、ノルエピネフリン(覚醒、食欲抑制)、セロトニン(気分の調整、食欲抑制)、アセチルコリン(覚醒、認知作業の向上)などの神経伝達物質の分泌にも関わっています。
喫煙してニコチンを常時摂取するようになると、これらの神経伝達物質の調節をニコチンに委ねてしまい、自分で分泌する能力が低下します。そのため、タバコを吸えない状態が続くと神経伝達物質の分泌が低下し、イライラ、集中できないという錯覚、頭痛、倦怠感など、さまざまなニコチン離脱症状が出現することになります。タバコが吸えない状態が続いたときに喫煙することによって、離脱症状という不快な症状が消失するため、再び喫煙を続けてしまう悪循環が生まれます。その結果、喫煙を繰り返してしまうのが「ニコチン依存症」です。

「ニコチン依存症」スクリーニングテスト「Tobacco Dependence Screener(TDS)」合計5点以上により診断します。

(注)禁煙や本数を減らした時に出現する離脱症状(いわゆる禁断症状)ではなく、喫煙することによって神経質になったり、不安や抑うつなどの症状が出現している状態。

ニコチンの強い依存症

ニコチンの依存性は強く、依存症患者がやめる難しさはコカインやヘロインと同程度とも言われています。

Royal College of Physicians: "4. Is Nicotine a drug of addiction?" Nicotine Addiction in Britain. A Report of the Tobacco Advisory Group of The Royal College of Physicians. Royal College of Physicians of London: 83, 2000 より作図

いつでもタバコをやめられると思っていたのに、なかなかやめられないのは「ニコチン依存症」が原因なのです。
禁煙が難しいのは「ニコチン依存症」によるものですから、自分の意志の力だけで乗り越えられないのも当然と言えますし、自分1人で禁煙を続けるのは限界があります。

院長呼吸器専門医であり、禁煙に対して積極的に取り組む姿勢を示し、禁煙治療を希望される患者さんに対して「禁煙治療マニュアル:日本呼吸器学会禁煙問題に関する検討委員会編集」に基づいた診断・治療を行っております。
もし当院にて対応できない困難なケースの場合には、適切な専門病院をご紹介しますので、安心して受診してください。

原則、保険診療による禁煙治療となります。お気軽にご相談ください!

禁煙外来の初回診療は予約が必要ですので、お電話または受付にてお問い合わせください。
初回診療では、詳しい問診や治療プログラムの説明などにより、診療時間が長くなる場合があります。
時間に余裕をもってお越しください

加熱式タバコ・電子タバコについて

日本呼吸器学会 非燃焼・加熱式タバコや電子タバコに関する見解と提言(2019年12月)

見解

  1. 加熱式タバコや電子タバコが産生するエアロゾルには有害成分が含まれており、健康への影響が不明のまま販売されていることは問題である。
  2. 加熱式タバコの喫煙者や電子タバコの使用者の呼気には有害成分が含まれており、喫煙者・使用者だけでなく、他にも健康被害を起こす可能性が高い。

提言

  1. 加熱式タバコや電子タバコが紙巻タバコよりも健康リスクが低いという証拠はなく、いかなる目的であってもその喫煙や使用は推奨されない。
  2. 加熱式タバコの喫煙や電子タバコの使用の際には紙巻タバコと同様な二次曝露対策が必要である。
電子タバコ E-cigarettes

① 液体(リキッド)を加熱してエアロゾルを発生させて吸引するタイプ
② 液体(リキッド)には、ニコチンを含むものと含まないものの2種類がある
ニコチンを含むもの:
Electronic Nicotine Delivery Systems(ENDS)
ニコチンを含まないもの:
electronic non-nicotine delivery systems(ENNDS)

注)海外ではニコチン入りリキッドが販売されているが、日本では、医薬品医療機器法(旧薬事法)による規制により、ニコチン入りリキッドは販売されていない。

非燃焼・加熱式タバコ Heat-not-burn tobacco

① 葉タバコを直接加熱し、ニコチンを含むエアロゾルを吸引するタイプ
② 低温で霧化する有機溶剤からエアロゾルを発生させた後、タバコ粉末を通過させて、タバコ成分を吸引するタイプ(電子タバコに類似した仕組み)

保険診療による禁煙治療の条件

保険診療による禁煙治療は以下のすべてに該当することを条件とします。

  1. 直ちに禁煙しようと考えていること
  2. ニコチン依存症のスクリーニングテスト「Tobacco Dependence Screener(TDS)」が5点以上であること
  3. 35歳以上の方については、ブリンクマン指数(1日喫煙本数×喫煙年数)が200以上であること
  4. 禁煙治療を受けることを文書により同意すること

ブリンクマン指数とは

喫煙が人体に与える影響は、過去から現在の喫煙量と関係します。その総量を割り出す目安として、1日当たりの平均喫煙量(本数)と喫煙年数を掛け合わせた喫煙指数(ブリンクマン指数)がよく用いられます。

ブリンクマン指数= 1日喫煙本数 × 喫煙年数

1日の喫煙本数は受診現在の時点で1日の本数を指します。35歳以上の方について、健康保険等の適応をブリンクマン指数200以上とする理由としては、喫煙期間が短い方を除外するためです。

*:加熱式タバコ喫煙者についてのブリンクマン指数の算定方法

  • タバコ葉を含むスティックを直接加熱するタイプはスティック1本を紙巻タバコ1本として換算
  • タバコ葉の入ったカプセルやポッドに気体を通過させるタイプは1箱を紙巻タバコ20本として換算
<例>

21歳から30歳まで紙巻タバコ喫煙1日15本、
31歳から35歳まで紙巻タバコ喫煙1日5本に加え加熱式タバコカプセルタイプ(1箱5カプセル入り)1日2カプセルの場合

ブリンクマン指数は
(15本×10年)+(5本×5年)+(20本×2/5箱×5年)= 215となります。

日本循環器学会,日本肺癌学会,日本呼吸器学会:禁煙治療のための標準手順書 第8.1版:2021 参照

治療法

薬物治療

  • 経口禁煙補助薬(バレニクリン(商品名:チャンピックス))

    健康保険等による禁煙治療スケジュール


    標準的な禁煙治療のスケジュールでは、12週間(初診1回、再診4回)にわたり合計5回の診療を行います。

    チャンピックスを使用した12週間の禁煙治療費用(3割負担の場合)


    健康保険等による診療において、患者さんの自己負担額は14,900円です。
    (診療所:6,180円、保険薬局:8,720円)

    (参考)
    1日20本のタバコを吸った場合
    12週間のタバコ代は
    600円×84日間=50,400円です。
    (1箱20本入り600円のタバコの場合)

    12週間タバコを吸い続けた費用の方が
    禁煙治療(12週間)に費やす金額より高額です!

  • 経皮吸収ニコチン製剤(ニコチンパッチ(商品名:ニコチネルTTSなど))
    ※8週間かけて段階的にニコチン含有量を減らし、その後使用を終了します。
    健康保険の適応あり
    自己負担:12,000円程度(3割負担の場合)

禁煙治療におけるメンタル疾患治療中の方への注意事項

一般的に “心療内科”や“精神科”で定期治療しておられる方は、禁煙治療期間中にメンタル疾患が悪化する恐れがあります。 そのため、メンタル疾患で定期通院しておられる医療機関に禁煙治療の可否を相談して頂くことをお勧めします。

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