神戸市東灘区御影中町1丁目8-3
※予約が必要ですので、お電話または受付にてお問い合わせください。
種類 | 接種料 | 定期接種・助成など |
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麻しん・風しん混合(MR)ワクチン | 9,750円 | 神戸市独自の助成あり |
風しんウイルスワクチン | 6,200円 | 神戸市独自の助成あり |
麻しんウイルスワクチン | 6,200円 | ー |
水痘(水ぼうそう)/ 帯状疱疹 ワクチン |
8,500円 /21,000円×2回 |
帯状疱疹ワクチン 定期予防接種/ 神戸市独自の助成あり |
ムンプスウイルスワクチン | 6,200円 | ー |
令和7年4月から定期接種が開始!
【症状・特徴】
身体の左右どちらかの一部にピリピリとした痛みが現れ、その部分に赤い斑点と水ぶくれが出てきます。痛みは徐々に増していき、ひどい時には夜間の睡眠の妨げになることもあります。症状の多くは上半身にあらわれますが、顔や目、頭などにもあらわれることもあります。
加齢などの免疫力の低下が発症の原因です。特に50歳代から発症率が高くなり、80歳までに約3人に1人が発症すると言われています。疲労、ストレス、免疫力が低下する病気(がん・糖尿病など)が原因でなることもあります。
【発症メカニズム】
帯状疱疹は、多くの人が子供の時に感染する水疱瘡(みずぼうそう)のウイルスが原因で起こります。
水疱瘡が治った後に、ウイルスは体内の神経節に潜んでいて、加齢や過労、ストレスなどで免疫力が低下すると、ウイルスが再び活動して、帯状疱疹として発症します。
【帯状疱疹後神経痛】
帯状疱疹を発症すると、皮膚症状だけでなく、神経にも炎症を起こし、痛みがあらわれます。神経の損傷がひどい場合、3か月以上痛みが続くことがあり(1年以上続くこともあります)、帯状疱疹後神経痛とよびます。
50歳以上で帯状疱疹を発症した人のうち、約2割が帯状疱疹後神経痛になるといわれています。
やっかいな帯状疱疹後神経痛にならないためには、まず帯状疱疹にならないことが重要です。
ワクチン接種にて帯状疱疹の予防や症状を軽くすることが可能です。
ワクチンには、現在2種類あります。
対象年齢:50歳以上
水痘ワクチン | シングリックス | |
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ワクチンの種類 | ・生ワクチン (生きているウイルスの病原性を弱めたもの) |
・不活化ワクチン(病原性を弱めたもの) |
・遺伝子組み換え型アジュバンド添加サブユニットワクチン | ||
接種方法・回数 | 皮下注射 1回 | 筋肉注射 2回(2か月間隔) |
予防効果 | 50~60% | 80~90% |
持続期間 | 約5年~10年 | 約10年 |
副反応 | 接種部位の痛み、腫れ、発赤 | 接種部位の痛み(78%)、腫れ、発赤 筋肉痛、全身倦怠感 |
費用 | 8,500円(税込) ※65歳以上:定期接種(自己負担額:4,000円) ※50歳~60歳以下:神戸市独自補助あり(補助額:4,000円) |
21,000円(税込)×2回 ※65歳以上:定期接種(自己負担額:10,000円×2回) ※50歳~60歳以下:神戸市独自補助あり(補助額:4,000円) |
長所 | ・接種が1回で済む | ・予防効果が高い |
・費用が相対的に安い | ・内服薬や既往歴に制限がない | |
短所 | ・予防効果が低い | ・2回接種が必要で費用が高い |
・持続期間が比較的短い | ・副反応が出やすい | |
・抗がん剤やステロイド投与中などの免疫低下時には接種できない | ・筋肉注射のため、血小板減少症や凝固障害を有する方、 抗凝固療法を実施されている方は注意が必要 |
※原則、過去に帯状疱疹ワクチンを接種した者を除きます。(既往歴を踏まえて医師が必要と判断した場合は定期接種の対象となります)
インフルエンザワクチンを接種したら、肺炎球菌ワクチンも重要です!
日本呼吸器学会成人肺炎診療ガイドラインでは、インフルエンザワクチンと肺炎球菌ワクチンはセット(同時期に)接種することを強く推奨しています。
社会の高齢化で、肺炎で亡くなる方が増えています。肺炎は日本の死亡原因の第3位で、亡くなる方の約95%は65歳以上です。肺炎球菌は肺炎の主な原因菌のひとつで、原因菌全体の約4分の1を占めます。強毒であるために重症化しやすいのが特徴です。そのため高齢者、中でも慢性の呼吸器疾患(気管支喘息、COPD、間質性肺炎、気管支拡張症など)、循環器疾患、糖尿病をお持ちの方に、肺炎球菌ワクチンによる予防が推奨されています。
2024年10月
ニューモバックス® | バクニュバンス® | プレべナー20® | |
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対象 | 2歳以上で肺炎球菌による 重篤疾患に罹患する危険性が高い方 |
高齢者または肺炎球菌による 疾患に罹患するリスクが高いと考えられる成人 |
高齢者または肺炎球菌による 疾患に罹患するリスクが高いと考えられる成人 |
含まれる抗原の種類 | 23種類 | 15種類 | 20種類 |
抗体を作らせる力 | 比較的弱い | 強い | 強い |
効果の持続 | 5年間以上 | 長い | 長い |
再接種の必要性 | 2回目まで5年おき | 不要(原則、生涯1回のみ) | 不要(原則、生涯1回のみ) |
公的助成の有無 | 定期対象者 | なし | なし |
接種価格 | 任意接種:8,200円 定期接種(65歳のみ):4,000円 |
任意接種:11,000円 | 任意接種:11,000円 |
(第6版 2024年9月6日)
(日本感染症学会/日本呼吸器学会/日本ワクチン学会 合同委員会)
※60歳以上65際未満で日常生活が極度に制限される程度の基礎疾患を有する方も定期接種の対象になります。
ワクチン接種で自分自身のみならずこれから生まれてくるお子様を風しんから守りましょう!
風疹ウイルスの感染によって起こる急性熱性発疹症です。潜伏期間は2~3週間で、主な症状として発疹、発熱、後頸部リンパ節腫脹などが認められます。
風疹ウイルスは、感染者の咽頭から排出されて、飛沫感染しますが、発疹の出る1週間前から、発疹が出た1週間くらいまでは感染力があるといわれています。しかし、感染力は飛沫核感染(空気感染)する麻しんや水痘に比べれば弱いと言えます。
症状は比較的弱く、予後は一般的に良好ですが、血小板減少性紫斑病、脳炎などの合併症が1/2,000人~1/5,000人の頻度で発生することがあり、軽視できない病気です。大人が感染すると、その症状は乳幼児に比べて一般に重く、高熱が持続したり、関節痛の頻度が高いと言われています。
特に、妊娠20週頃までの妊婦が風疹ウイルスに感染すると、胎児も風疹ウイルスに感染し、出生児が難聴、先天性心疾患、白内障、精神運動発達遅滞などのいわゆる先天性風疹症候群を発症する可能性が高いことが知られています。
妊娠初期の女性が風しんに感染した場合、胎児が先天性風しん症候群(心臓病、白内障、聴力障害など)を発症する可能性があります。先天性風しん症候群の発症を防止するためには、妊娠を希望する女性、妊娠中の女性およびそれらの身近な者の感染を予防することが重要です。
神戸市では下記対象者に該当する場合、予防接種の費用の一部助成を行っています。
※抗体価が低い:罹患歴・予防接種歴なし(不明も含む)
もしくは、前年度4月1日以降の抗体検査で基準以下
※小児の2回目について(神戸市:2024年度)
多子世帯(同一世帯に接種日現在、18歳未満の児童が2人以上いる世帯)は
2回目も2,000円の助成があります⇒ 500円(2,500円-2,000円:助成)
※経鼻弱毒生インフルエンザワクチン(フルミスト点鼻液)
(対象年齢:2~18歳)は補助の対象外です。
季節性インフルエンザは、ご高齢の方や慢性の病気(特に呼吸器疾患、心臓疾患、腎臓疾患、糖尿病など)に罹患されている患者さまは、インフルエンザにかかると肺炎を合併しやすいのが特徴です。重症化すると死に至るケースもあります。
また、まれですが、主に幼児や小児ではインフルエンザ脳炎・脳症など重篤な状態に陥るケースもあります。
※なお、生活保護世帯、市民税非課税世帯、中国残留邦人等支援給付制度受給者、神戸市における公害被認定者は、確認できる書類があると無料(事前にお問い合わせください)