予防接種・抗体検査 なかじま内科(呼吸器内科・アレルギー科・循環器内科)
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ワクチン接種で自分自身のみならずこれから生まれてくるお子様を風しんから守りましょう!
風疹ウイルスの感染によって起こる急性熱性発疹症です。潜伏期間は2~3週間で、主な症状として発疹、発熱、後頸部リンパ節腫脹などが認められます。
風疹ウイルスは、感染者の咽頭から排出されて、飛沫感染しますが、発疹の出る1週間前から、発疹が出た1週間くらいまでは感染力があるといわれています。しかし、感染力は飛沫核感染(空気感染)する麻疹や水痘に比べれば弱いと言えます。
症状は比較的弱く、予後は一般的に良好ですが、血小板減少性紫斑病、脳炎などの合併症が1/2,000人~1/5,000人の頻度で発生することがあり、軽視できない病気です。大人が感染すると、その症状は乳幼児に比べて一般に重く、高熱が持続したり、関節痛の頻度が高いと言われています。
特に、妊娠20週頃までの妊婦が風疹ウイルスに感染すると、胎児も風疹ウイルスに感染し、出生児が難聴、先天性心疾患、白内障、精神運動発達遅滞などのいわゆる先天性風疹症候群を発症する可能性が高いことが知られています。
抗体検査・予防接種が原則無料で全国どこの医療機関でも受けることができます
成人が風しんウイルスに感染すると、その症状は乳幼児に比べて一般に重く、高熱が持続したり、関節痛の頻度が高いと言われています。血小板減少性紫斑病、脳炎など重篤な合併症も起こり得ます。
特に、妊娠20週頃までの妊婦が風疹ウイルスに感染すると、胎児も風疹ウイルスに感染し、出生児が難聴、先天性心疾患、白内障、精神運動発達遅滞などのいわゆる先天性風しん症候群を発症する可能性が高いことが知られています。
平成30年に大都市圏を中心とした風しんの発生状況を踏まえ、今般、予防接種法が改正され、今後3年間(令和4年3月31日まで)で風しんの公的接種を受ける機会がなかった昭和37年4月2日から昭和54年4月1日までの間に生まれた男性を対象に、風しんの抗体価が低い方に予防接種を行うこととなりました。
定期予防接種 昭和37年4月2日から昭和54年4月1日までの間に生まれた男性 |
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風しん抗体検査 | 風しん予防接種 | |
対象者 | ※(1)のうち過去に風しんにかかったことがある者、抗体検査「陽性」の記録もしくは予防接種を行った記録がある者は対象外 | ※(1)のうち風しん抗体検査を受け抗体価が低かった者(検査結果は平成26年4月以降の検査にて陰性であったものが有効) |
助成回数 | 1回 | 1回 |
助成額 | 全額(負担額:無料) | 全額(負担額:無料) |
実施方法 | 風しん抗体検査の検査方法及び結果については国の示すとおり | MRワクチンを0.5ml皮下接種 |
妊娠初期の女性が風しんに感染した場合、胎児が先天性風しん症候群(心臓病、白内障、聴力障害など)を発症する可能性があります。先天性風しん症候群の発症を防止するためには、妊娠を希望する女性、妊娠中の女性およびそれらの身近な者の感染を予防することが重要です。
神戸市では例年同様、下記対象者に該当する場合、予防接種の費用の一部助成を行っています。
【助成対象者】
接種日現在、神戸市に住民登録があり、かつ、下記の(1)~(3)のいずれかに該当する人
「風しんの抗体が十分でない」とは、下記の①、または、②に該当する人
① 罹患歴がなく、かつ、予防接種歴がない
② 採血日が平成26年4月1日以降の検査で抗体価が低い
※妊娠中の方は風しんの予防接種を受けることはできません。また、予防接種前1ヵ月、接種後2カ月は避妊する必要があります。
※昭和37年4月2日~昭和54年4月1日生まれの男性は、風しん第5期定期予防接種対象者に該当の場合、風しんの抗体検査及び予防接種が無料となります。
インフルエンザワクチンを接種したら、肺炎球菌ワクチンも重要です!
日本呼吸器学会成人肺炎診療ガイドライン2017では、インフルエンザワクチンと肺炎球菌ワクチンはセット(同時期に)接種することを強く推奨しています。
社会の高齢化で、肺炎で亡くなる方が増えています。肺炎は日本の死亡原因の第3位で、亡くなる方の約95%は65歳以上です。肺炎球菌は肺炎の主な原因菌のひとつで、原因菌全体の約4分の1を占めます。強毒であるために重症化しやすいのが特徴です。そのため高齢者、中でも慢性の呼吸器疾患(気管支喘息、COPD、間質性肺炎、気管支拡張症など)、循環器疾患、糖尿病をお持ちの方に、肺炎球菌ワクチンによる予防が推奨されています。
ニューモバックス (従来のワクチン) |
プレべナー13 (新しいワクチン) |
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対象 | 2歳以上で肺炎球菌による 重篤疾患に罹患する危険性が高い方 |
65歳以上の成人 |
含まれる抗原の種類 | 23種類 | 13種類 |
抗体を作らせる力 | 比較的弱い | 強い |
効果の持続 | 5年間以上 | 長い |
再接種の必要性 | 2回目まで5年おき | 不要(原則、生涯1回のみ) |
公的助成の有無 | 定期対象者 | なし |
接種価格 | 任意接種:8,000円(※) 定期接種:4,000円 |
任意接種: 10,000円(※) |
※当院での実施参考価格です。
※小児の2回目について(神戸市:2021年度)
多子世帯(同一世帯に接種日現在、18歳未満の児童が2人以上いる世帯)は
2回目も 2,000円の助成があります⇒ 500円(2,500円-2,000円(助成))
季節性インフルエンザは、ご高齢の方や慢性の病気(特に呼吸器疾患、心臓疾患、腎臓疾患、糖尿病など)に罹患されている患者さまは、インフルエンザにかかると肺炎を合併しやすいのが特徴です。重症化すると死に至るケースもあります。
また、まれですが、主に幼児や小児ではインフルエンザ脳炎・脳症など重篤な状態に陥るケースもあります。
各種の抗体検査が可能です。
【価格】
上記1項目3,000円です。1項目追加で2,000円ずつ追加となります。
一般的に上記はHI法で検査しますが、医療関係者など精密検査が必要で、IgG抗体価でEIA法で検査する場合には1項目5,000円になり、1項目追加で2,500円ずつ追加となります。
抗体価が少なく、ワクチン接種が望ましい場合には下記を参照ください。
種類 | 接種料 |
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麻疹・風疹(MR)ワクチン | 9,750円 |
風疹ウイルスワクチン | 6,200円 |
麻疹ウイルスワクチン | 6.200円 |
水痘(水ぼうそう)/帯状疱疹 ワクチン | 8,500円 |
ムンプスウイルスワクチン | 6,200円 |
【価格】3,500円
スパイク抗体定量検査の活用が期待される用途の例 ワクチン接種後の抗体量を知りたいなら
新型コロナウイルスワクチン接種後、体内で作られた抗体は減少します。
藤田医科大学では新型コロナウイルスワクチン(ファイザー社)を接種した教職員の血液中抗体価の調査・研究を行い、3ヶ月後の抗体価の平均値が、2回目接種後に比べて約1/4に減少し、抗体価は年代・性別を問わず全ての被検者で減少することが示されました。(2021.8.25 藤田医科大学よりプレスリリース)
2回目のワクチン接種から時間が経つと、発症予防効果が低下すると考えられており、国内では3回目の接種(ブースター接種)が進められています。
3回目の接種から1ヶ月後の中和抗体価は、2回目の接種から1ヶ月後の中和抗体価よりも数倍高い値であることが確認されています(N Engl J Med. 2021: 385: 1627-1629)。また、3回目接種1か月後の抗体価が接種前の約50~70倍上昇するというデータも出てきています。
【価格】4,000円
過去の感染の有無を知りたいなら
気付いてないけど、新型コロナウイルス感染症にかかったことはあるのかな?
S抗体では陽性結果の判定が過去の感染によるものか、ワクチン接種によるものかの区別ができないため、過去の感染の有無を知りたい場合はN抗体検査の測定をおすすめします。感染後約2週間目以降、抗体価が上昇します。